「いつも使っていた紙の保険証、もう使えないって本当?」「マイナ保険証は作っていないけど、病院に行けなくなるの?」——。会社員と違って、市町村の 国民健康保険(国保) に自分で加入している軽貨物ドライバーは、保険の手続きをすべて自分で背負うことになります。だからこそ、保険証まわりの制度変更が後回しになりがちです。

毎日車を走らせる仕事は、体が資本。遠方の配送先で急に体調を崩すこともあります。そんなときに「保険証が手元にない」「使えるのか分からない」では困ります。まずは結論から整理します。

結論:今あなたの手元にあるべきは「マイナ保険証」か「資格確認書」

ポイントは3つです。

つまり、マイナ保険証を作っていなくても受診できなくなるわけではありません。「マイナ保険証にするか」「資格確認書で受診するか」を、この機会に一度確認しておこう、というのが今回の趣旨です。

マイナ保険証と資格確認書、どう違う?

マイナ保険証

マイナンバーカードに健康保険証の利用登録をしたものが「マイナ保険証」です。医療機関・薬局の窓口にある読み取り機にカードをかざして受付します。利用登録はマイナポータルや医療機関の窓口などで行えます。

資格確認書

マイナ保険証を持っていない(利用登録していない)人に、保険者から交付されるカードです。厚生労働省は、マイナ保険証を保有していない人全てに、資格確認書を 無償で、申請によらず 交付するとしています。窓口ではこの資格確認書を提示すれば、これまでの保険証と同じように受診できます。

国保の場合、資格確認書の様式や発行のタイミングは 保険者(お住まいの市区町村)によって異なります。「自分のところはいつ届くのか」「もう届いているか」は、加入している市区町村の国保窓口で確認するのが確実です。

※「令和8年(2026年)7月末まで有効な資格確認書を交付」といった案内を見かけることがありますが、これは主に 75歳以上などの後期高齢者医療制度 に関する暫定的な取り扱いの話です。稼働年代の国保加入者にそのまま当てはまるとは限らないため、自分の区分は市区町村に確認してください。

軽貨物ドライバーが特に気をつけたいこと

① 自分が今どの状態かを把握する

まずは「マイナ保険証を使える状態にしてあるか(利用登録済みか)」「資格確認書は手元にあるか」を確認しましょう。どちらか一方が手元にあれば、窓口での受診はできます。

② 遠方・長距離での受診に備える

軽貨物の仕事は、住んでいる市区町村を離れて走ることも多い仕事です。出先で具合が悪くなったときのために、

といった備えをしておくと安心です。どこの医療機関でも、提示できるものが手元にあるかどうかが分かれ目になります。

③ 国保は「自分で手続き」が基本

会社員は勤務先が保険の手続きをしてくれますが、国保は加入・脱退も、住所変更も、原則として自分で市区町村に届け出ます。引っ越しや屋号変更などのタイミングで資格情報が変わることもあるため、変更があったら早めに窓口へ、を習慣にしておきましょう。

実務メモ:保険も「記録を一本化」しておくと迷わない

保険証や資格確認書の番号、加入している市区町村の国保窓口の連絡先、マイナ保険証の利用登録の有無——こうした情報は、いざというときにすぐ取り出せる場所にまとめておくと安心です。日々の業務記録や事業の情報を一か所に集約しておく習慣があると、保険・税金・各種届出といった「自分でやらなければならない手続き」全般を取りこぼしにくくなります。健康診断や労災の備えと合わせて、「体と保険まわり」を一度棚卸ししておくとよいでしょう。

まとめ:今チェックしておくことリスト

制度の運用や交付の時期・対象は、保険者や時期によって変わることがあります。最新の正確な情報は、厚生労働省およびお住まいの市区町村の国保窓口など、公的な情報で必ず確認してください。

参考